AIでニュース要約サイトを自作。「読むだけ」から、世界経済を考える使い方へ
AIを使って、自分用のニュース要約サイトを作りました。新聞記事の要約をためて、気になった記事を検索したり、メモを残したりできるサイトです。
ただ、使っているうちに「要約を読んで、感想を書くだけでは、まだ十分に活用できていない」と感じるようになりました。せっかく記事がたまっていくなら、そのつながりも考えたい。
今回は、サイトにどんな機能を用意したのか、実際に使いながら直したこと、そして今取り組んでいる改善について書いてみます。
1. GeminiとAntigravityで、自分用のニュース要約サイトを作る
サイト作りにはGeminiとAntigravityを使いました。自分で振り返るためのデータベースとして、要約とメモをまとめています。
GitHub Actionsで1日3回、朝・昼・夕方に更新する仕組みを用意しました。記事は検索でき、カテゴリごとにも見られます。お気に入りに登録したり、メモやタグを付けたりすることもできます。
スマートフォンとパソコンでデータを同期できるようにしているので、同じ記事やメモを別の端末でも確認できます。また、記事ごとにGeminiとやり取りする機能も付けました。記事を読んで考えたことや疑問を、その場でAIに投げかけるためのものです。
2. 要約を読んで感想を書く。その先に進みたい
ここまで作っても、活用の仕方には課題が残りました。要約を読んで感想を書くことはできても、記事を一つずつ見て終わってしまう。それでは、たまっていく情報を十分に使えていないと感じたのです。
私が知りたいのは、投資や仕事にすぐ役立つ情報だけではありません。世界の経済がどう動いているのかを、もう少し広い視点で理解したいと思っています。
例えば、ある国の金利についての記事と、為替や企業の動きについての記事を並べると、どんな関係が見えてくるのか。同じテーマでも、先月と今月では何が変わったのか。こうした問いを持って読み返せるようにしたいです。
そのためには、記事の要点だけでなく、自分が何を疑問に思ったかも残しておく必要があります。メモを、後から考え直すための手掛かりとして使うイメージです。
3. まずは、考える途中で止まらないように直す
活用方法を考える一方で、サイトそのものにも手直しが必要でした。そこでdotに相談し、コードを確認してもらいました。
直したのは、保存データを失いにくくするための処理や、入力中にメモ欄などからフォーカスが外れてしまう不具合です。入力の途中で意図せず操作が止まるところを見直しました。修正後は、自分でも入力が続けられることを確認しています。
もう一つ見直したのが、AIの返答です。こちらの考えを必要以上に褒める返しを減らすよう、指示を調整しました。自分の感想に対して、別の見方や確認すべき点を返してもらえるようにしたかったからです。こちらも修正後のやり取りを確認しました。
機能を増やすことと同じくらい、こうした使いにくさを直すことも大事でした。
4. 複数の記事を並べて考える機能を追加
複数の記事を選んで比較する機能を追加し、普段使っているサイトにも反映しました。
2〜5本の記事を選び、自分のメモや必要に応じた質問と一緒にAIへ渡す構成です。共通する動き、日付による変化、記事同士で食い違っている点、次に注目したい点を整理するための機能です。
例えば「この数本の記事から、前回と比べて変わったことは何か」と聞く形です。要約をもう一つ作るだけでなく、記事を見比べながら考えるきっかけにしたいです。
その際には、どの記事を根拠にしているかを示し、分からないことや推測も区別する設計にしています。AIがもっともらしく説明していても、それだけで因果関係が確かになるわけではありません。元の記事や公表資料に戻って確かめられることも大切にしたいです。
5. 作ったサイトを、どう使っていくか
今の段階で「世界経済がよく分かるようになった」「ニュースを読む時間が大幅に減った」と言えるほど、使い方が固まったわけではありません。追加した比較機能の使い勝手や、返ってくる内容についても、これから確かめていく段階です。
それでも、要約をためる仕組みを作ったことで、次に何をしたいのかは具体的になりました。気になった記事を残し、その時の疑問を書き、後から別の記事と見比べる。この流れが自分の理解にどう役立つのか、使いながら考えていきたいです。
ニュース要約サイトを作って終わりにせず、世界経済を自分なりに理解するために、どう使えばよいか。今はそこを考えながら、少しずつ手を入れています。
